おしらせ
(atelier106筆)
2022.12.27夕方のこと
設営を終えて
はじめて作品をみた
わたしにはどうしてもわからないことがあり
質問攻めにしていた
(悪いなぁとは思いつつ)
それに割と長い時間がかかって
さいごにもらった言葉で
やっと腑に落ちた気がした
自由に真剣に遊んでみたらこうなった
これは、一通り終わって
帰宅した後にやりとりしたメッセージの中の話だが
彼女は過去の作品のような
ああいう、ヒリヒリとした感情を作品に表すのを
「久芳さんの必殺技だ」と言われたことがあり
自分でも 確かにそうかも。と思ったそう
でもそうしたら
そのヒリヒリした感情がなくなったら
私は作品を作れなくなるのかなぁ
とも感じていたらしい
(作品を作ることを「何の意味もないことかもしれないけど、わたしには絶対に大切なことで一生向き合って続けてゆくことだ」というように話すことがあったので、たぶん、表現することを評価されるものとか大それた感じではなく、だた淡々と生きてる限り共にする、息をするのと同じような感覚なんだろうと思う)
彼女は今
好きなところで働いて
好きなところに住んで
しあわせに暮らしているそうだ
ヒリヒリしていない
その中で
今の自分がどんな作品を作れるかということを
真剣にやったら
ちょっと一体なんだこりゃ
というものができたそう
「真剣に遊んでみたらこうなった」
そして不思議ととても気に入っているらしい
#新章
106
masumi kuba
「休憩所/ 胴の長い犬」
詳細 https://atelier106.info/free/masumikuba
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久芳真純(くば・ますみ)
1990年千葉県生まれ。女子美術大学短期大学部専攻科造形専攻工芸デザインコース卒業。ものや言葉を用いた作品を制作。「芸術選集」主催。展覧会「左右の再配置」森のホール21/松戸市文化会館(2020)、「優しくあることを許して」千葉 あかぎハイツ(2019) 他。